油性塗料の上に水性塗料を塗る場合は、軽くサンドペーパーをかけてから塗装すれば大丈夫です。古い塗膜が焼付塗料の場合には、水性塗料はもちろん、油性(溶剤型)塗料を塗る場合もサンドペーパーで表面を荒らして付着(密着)性をよくしておきましょう。
水性塗料を塗り、十分に乾燥した後は、「建物用ペイント」「さび止めペイント」「トタン用ペイント」などは大丈夫ですが、「ラッカーうすめ液」を使う場合は、塗膜に影響が出ることが多いので、目立たない箇所で試し塗りをした上で塗ることをお勧めいたします。
シンナーとは英語のうすめる物(THINNER)のことで、家庭用の“うすめ液”と同じ意味です。
下の塗膜が比較的新しい「合成樹脂調合ペイント」の場合、上に「ラッカー」を塗ると合成樹脂調合ペイントの膜がラッカーの影響を受け、しわになることがあるのでお勧めしません。古くなった塗膜でもラッカーの影響を受けることがありますので、目立たない箇所で試し塗りをすることをお勧めいたします。
塗料の使用樹脂によっても大きな差が出るため、一概には言えませんが、開缶していない場合には、3~4年ぐらいは支障なく使用できるものが多いです。また、一度使用した塗料の残りは、適切に保存すれば1年くらいはもつと言われています。 但し、水性塗料の薄めたものは、6ヶ月以内ぐらいに使用されることをお勧めいたします。 (概ね、夏を越すと塗料の成分は低下します。梅雨時期の湿気と、夏の暑さに弱いためです。開缶前でも、1年以内にご使用になられることをお勧めいたします)
開缶した場合としない場合や、塗料の種類、色によって、保存の注意が異なります。次の点に気をつけて保存しましょう。 1.開缶しない場合の保存方法 ①高温、多湿の所や直射日光を避けて保存してください。 ②水性塗料は-5℃以下の場所を避けて保存してください。 ③エアゾール塗料は湿った場所など容器のさびやすい所や、40℃以上になる場所での保存はしないように特に注意してください。 ④黒色など濃い色は薄い色に比べ、保存可能期間が比較的短いです。
2.開缶した残りの塗料の保存方法 ①大容量缶の場合で残った塗料が少ないときには、残った塗料の量に適した別の容器に移し変え、きっちりと蓋をして保存してください。 ②大容量缶以外の場合、水性塗料は蓋をきっちりとして適切な場所に保存してください。油性建物用ペイント、油性トタンペイントや油性床用ニスなどは、皮張りを防ぐために、残った塗料の上にペイントうすめ 液を少し張り、蓋をきっちりとして保存してください。
おそらく下の油性塗料はまだ十分に乾いていなかったからだと思います。 縮んだ塗膜を皮スキ(金属ヘラ)などで削りとって、再塗装が必要です。 綺麗に塗るポイントは、薄塗りを何度か重ねることです。
塗料の特性は、塗ると塗膜となる合成樹脂の特性によって決まります。よって、使用されている樹脂が何であるかで決まりますので、水性と油性の比較は一概には出来ません。 塗料の缶に、家庭用品の品質表示法にもとづく表示が印刷されており、その中に成分、樹脂の種類などが表示されています。また用途説明の部分が記述されていますので、お読みください。
一回塗りでは色むらがでることがあります。乾いてから二度塗りすればおおむね下地の色を覆い隠します。また、2回塗ると、1回塗膜に生じているピンホール(目にみえない細かな穴=水の蒸発や溶剤の発揮でできる)をふさぎ、一層完璧な塗膜となりますので、2回塗りをお勧めいたします。 塗る作業手順としては、塗る面に塗料を塗布し、それを自在に(通常はW字型に)広げて、最後に縦にハケを運んで揃える3ステップで、1回塗りです。 1回塗り塗料が乾燥してから、2回目の同じ作業で2回塗りとなります。 綺麗に塗るコツは、薄塗りを何度か重ねることです。
様々な原因が考えられます。
※不具合部分の処置を十分に行わないと、その後立派な塗装をしても、再びその箇所から不具合が発生することがあります。